今日はブログザビートにご訪問いただきありがとうございます!
早速ですが
先ほど読み終えました!
何をって?
2022年本屋大賞受賞作品
「同志少女よ、敵を撃て」
を読み終えたんですよ!
いやー
何だろう。
読み終えて興奮したり感動したりする本ってけっこうあると思うんですけど
この「同志少女よ、敵を撃て」については
ただただ事実を読み終えたという感覚・・
もう少し言うと
戦争の事実を物語るだけで充分過ぎる熱量が読者に伝わってくるそんな小説。
あなたにもおすすめの本!
と軽くはいえないかもしれません。
なぜかといいますと
今、私たちが生きている2022年に起きたロシア・ウクライナ戦争と1940年代に起きたドイツ・ソ連戦争がこの本を読み進めていくうちにシンクロしてしまいあなたの心を揺さぶってしまわないか?
そこが少し心配です。
ただ一方で
この戦争の事実を物語の主人公女性狙撃手セラフィマのライフル・スコープを通し、知る人が増えることで世界平和につながるのではないか?
戦争の事実を知ることがその一歩なのではないか?
戦争を知らない私はそんなことも考えてしまうのです。
この先は少しネタバレが入りますがもしよかったらもう少しお付き合いください。
2022年本屋大賞「同志少女よ、敵を撃て」を読み終えて想うこと
私がこの本を読む前と読み終えたあとで知った事実や想うことはあったのか?
ビフォーアフター形式で書き進めていきますね!
BEFORE なぜこの本を手に取った?
それはやはり本屋大賞受賞作品という理由が大きかったわけです。
全国書店員の皆さんが選んだ「いちばん!売りたい本」に選ばれたわけですから面白くないわけがない!
これは興味津々!
とりあえず買ってみよう!
この本を手に取ったきっかけはそんな理由でした。
私は本屋大賞を受賞した注目作品を買っただけで戦争の事実はおろか、この本は戦争の時代を背景にした完全なる作り話だと思っていました。
※2022年本屋大賞授賞式
AFTER 読み終えて
読み終えたときは少し感傷的になりました。
これらについてがその原因かもしれません。
私がこの本を通して知った事実
- ソ連は前線で女性兵士を登用していた
- 戦争死者の多さドイツ900万人・ソ連2000万人以上
- 戦争犯罪の横行
- 一般市民への攻撃
- 戦後の兵士の精神障害の多さ
作り話であって欲しいことばかり!
これが事実だなんて・・
そして
私がこの本を通して心揺さぶられたこと
- さっきまで笑っていた人間が数秒後に命を失う恐ろしさ
さっきまで笑って遊んでいた子供
さっきまで家族への愛を語っていた父親
さっきまで学生時代の思い出を語っていた若者
他にもたくさんの
さっきまで普通の日常を過ごしていた人々が
戦争という行為により
一瞬で命を失っていきます。
この本は
話を誇張しているわけでも
ドラマティックに描かれているわけでもなく
大事な人を失った同じ境遇の若き女性狙撃兵たちの訓練、実戦、戦争終結、戦争終結後の暮らしまでの葛藤を書いた物語です。
その過程でさまざまな困難や悲しい別れがあるわけでありますが…
これ以上書くとホントにネタバレしてしまうのでここまでにします。
戦争で今後もう、人々が辛く悲しい想いをせず持続可能な世界になるようにお互いがお互いを認め合う社会にもっともっとなってほしい…
私たちの次の世代に今よりもっと良い社会のバトンを渡してあげたい。
この本を読み終えて私が想うことです。
最後に
はい!
最後は少ししんみりしてしまいましたね!
今回のタイトル
・2022年本屋大賞「同志少女よ、敵を撃て」を読み終えて想うこと
あくまでも私の主観でこの記事を書いているわけであります。
あなたが同じように感じたり想ったりする必要はもちろんないです。
ただ
この本の命の熱量は本編479ページの隅々にまで及び、長編と呼ぶにふさわしいかなり読み応えのある小説となっています!
思いっきり本の世界に没入したいあなたにはオススメかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました!
良い読書ライフを(^^)
※追記
なぜヨーロッパで戦争が起きやすいのか?そんなことがわかる本を以前に読んでいたため今回の「同志少女よ、敵を撃て」は地政学の観点からも興味深いものとなりました。